2017 12月

VR技術、映像制作活発に ソニー「新しい娯楽」

仮想現実(VR)技術を使った映像コンテンツをつくる動きが活発化しています。従来はできなかった表現が可能になるため、クリエイターの意欲が強いほか、既存サービスの魅力を高める効果も期待されているのです。VRを楽しめる端末はまだ普及しておらず、収益性が課題ですが、将来的にはゲームなどとともに、映像コンテンツ市場も拡大が予想されていて、各社はノウハウの蓄積に余念がありません。ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が販売する「プレイステーション(PS)VR」は、主にゲームを楽しむ端末ですが、映像コンテンツの提供も目立ります。SIEと映像制作のアニプレックス、カヤックは、アニメ映画を題材とした映像作品「傷物語VR」を開発しました。ゴーグル型の端末をかぶると、アニメの登場人物が隣に座り、一緒に映画のハイライト映像を見るという内容です。仮想空間の中なので、この映像をさまざまな形で映し出すことができます。教室で見始めたはずが、いつの間にか屋外にいたり、映像が水たまりや割れたガラスの破片、霧に投影されるようになるのです。

By admin on 2017年12月23日 | 未分類 | A comment?

ディズニーが開発した「マジックベンチ」の実力

そのベンチに腰を下ろすと、向かい側に鏡のようなものがあるのに気づきます。そこに写っている自分を見てはねた髪を直そうとしていたら、小さな象が目の前をのんびり横切って歩いてくる。そして隣にやってきてドスンと座り、金色に輝く丸い球を差し出した─。これは決して夢ではないですし、ましてや幻覚を見ているわけでもありません。ディズニーで研究開発を担う部門、ディズニー・リサーチのつくった「マジックベンチ」に座っているだけなのです。この新しいプロジェクトは、複合現実(MR)の限界とされる要素のひとつを克服するものとして注目されています。MRとは、仮想現実(VR)と拡張現実(AR)を組み合わせた技術です。CGなどでつくった世界や空間を擬似的に体験するのがVR。それを現実世界に反映・拡張するのがARです。そして現実に反映させた仮想世界を、リアルタイムで違和感なく体験できる技術をMRと呼ぶのです。マジックベンチでは、不格好なヘッドセットのことなど忘れてしまって構いません。頭では理解しがたい素晴らしい経験をしたいなら、ただ座るだけでいいのです。

By admin on 2017年12月8日 | 未分類 | A comment?